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マルミミゾウ

長鼻目ゾウ科
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プロフィール
アフリカの熱帯林という森の中に暮らしています。普段は、昼間にごはんを食べたり、ごはんを探して移動したりしています。おばあちゃんや、お母さん、おばさんなどのメスとこどもだけで10頭までの群れを作ります。オスのゾウは恋の季節にしか群れに入れてもらえません。恋の季節は夏と冬の二回で、1年10ヶ月の妊娠期間ののち、約1頭の赤ちゃんを産みます。子どもは4年ほどお母さんからおっぱいをもらい、14年ほどで大人になります。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)
何年(なんねん)()きるの?
40年から60年と考えられています。
身体測定(しんたいそくてい)してみると
肩までの高さ 最高で2.5m
体重 2.7~6トン
(ぼく)仲間(なかま)
ゾウの仲間です。その中でもアフリカゾウの仲間です。マルミミゾウは、サバンナで暮らすアフリカゾウ(サバンナゾウ)に比べて体が小さいのが特徴です。
インフォメーション 野生のマルミミゾウの紹介映像です。

こんなことをします

■ ゾウさんの種まき
マルミミゾウは葉っぱなどの色んな植物、果物をたくさん食べて、たくさんの種を飲み込みます。飲み込まれた種はウンチと一緒に出てきて、色んなところにウンチと一緒に種まきをします。その種から新しい植物がいっぱい芽生えて、それはやがて、熱帯林での次の世代の木々となっていきます。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)
■ 道を作る
ゾウが通った後は、大きな道ができます。一度道ができるとゾウは同じ道を通ることが多いので、立派な道になります。ゾウの道は食べ物のありかをつないでいるので、他の動物もゾウの道を使って食べ物を探します。また、アフリカの現地の人々もゾウの道を使って森の中を移動します。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)
■ 声でコミュニケーション
家族の中でお互いに声を出してコミュニケーションをしています。声は森の中でも数キロ先まで届き、お互いが近くにいなくても仲間が何をしているのかを知ることができます。(撮影:ガボン共和国©西原恵美子)

(ぼく)のからだ

■ 器用な鼻
人間の体よりもたくさんの筋肉で出来ていて、小さなくだものをつまんだり、水を飲んだり、木を押し倒すときにも使います。深い川を渡る時は、シュノーケルのように鼻を上に向けて息を吸います。この画像では穴の中の水を鼻を使って飲んでいます。(撮影:中央アフリカ共和国©西原恵美子)
■ 象牙
穴を掘ったり、木の皮を剥がしたりするときに使います。大きい象牙は強いゾウの印でもあります。(撮影:ガボン共和国©西原恵美子)
■ ウンチ
幅が10cmくらいあるような”特大おにぎり”の形をしたウンチをします。ウンチの中にはエサとして食べたたくさんの植物の種が入っているときもあって、その種はウンチを栄養にして芽をだし大きくなります。画像をよく見るとウンチの中に種が入っているのが分かります。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)

こんなものを()べてます

【一日のごはん】
木の皮や果物、草、葉っぱなど色んなものを食べます。その種類は200種類以上になることが分かっています。この画像では水草と泥を食べています。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)

一日(いちにち)行動(こうどう)

野生の状況<br>密猟や暮らしている森の減少などマルミミゾウをめぐる状況は良い状況であるとはいえません。象牙は日本で昔から印鑑や三味線をひく道具などに使われてきました。文化的な側面のある象牙の利用と、マルミミゾウなどの野生動物の保護のバランスを考える必要があります。
■ 森がなくなる
人間が木を切って使うため、ゾウの暮らす森が減っています。木を切るときに出来た道路を利用して密猟者が入ってきて、ゾウが殺される事件も起こっています。画像は切り出した木を運ぶトラックと道路です。(撮影:コンゴ共和国©西原恵美子)
■ 密猟
象牙をとるために多くのゾウが殺されています。象牙は日本にも輸出され、印鑑や日本で昔から使われてきた楽器の一部、置物などに加工されています。(撮影:中央アフリカ共和国©アンドレア・トゥルカーロ)
■ 文化的な利用
日本では、はるか昔の奈良時代から象牙を利用してきました。三味線をひく道具などは象牙以外に代わりがなく、伝統芸能を維持する上で、必要不可欠なものとも考えることもできるので、すぐに象牙の利用を中止することも出来ないのが現状です。ただ使える象牙が減ってきているだけではなく、マルミミゾウそのものが絶滅の危機にあるので象牙に変わる新しい材料を開発することが重要です。(撮影:日本©西原恵美子)

(ほか)動物園(どうぶつえん)のマルミミゾウ

子どもゆめ基金助成活動
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